よみもののきろく

(2010年3月…591-595) 中段は20字紹介。価格は本体価格(税別)。 もっと古い記録   よみもののきろくTOPへ  もっと新しい記録
591. 「MORI LOG ACADEMY13 モリログ・アカデミィ13 ウは宇宙のウ」     森 博嗣
2010.03.06 エッセイ 399P 740円 2009年3月発行 メディアファクトリー ★★★★★
ブログを再編成した森博嗣のシリーズ13


【100字紹介】
 「WEBダ・ヴィンチ」連載の森博嗣のブログ日記
 「MORI LOG ACADEMY」の文庫化最終巻。
 泣いても笑っても森博嗣の公開日記、ついに最後に。
 2008年秋から冬の3ヶ月。特別企画は萩尾望都との対談


第13巻、最終巻。
2008年10−12月の、3か月分の森博嗣の
ブログの内容を再編成しています。
カテゴリ分けはいつものように
HR、国語、算数、理科、社会、図工、
そして、特別企画(特別対談)。

今回は秋から冬へ。
毎日は、変化があるようでないような。
淡々としているようでアグレッシヴでもあるような。
これまでに何度も繰り返されたことを繰り返しているような、
でもどこかが新しいような。
そんな不思議な雰囲気の日記も、ついに最後。
この巻をもって(オリジナルは、2008年12月末をもって)、
森氏の日記公開は終了しました。
日々の生活を垣間見られるのは、庭園鉄道関係の出版物くらい?
まあ、確かに日記やブログを書くのが趣味、という人でもなければ、
これだけ書き続けていって、目標が達成されれば、
いつかは終了させたいに決まっていますよね。
日記は商用であること、モノを書くことによって資金を手に入れ、
趣味をたのしみたいというのがそもそもの目的、と当初から明言していますから、
趣味につぎ込める資金を確保した今となっては、
森氏が世間に露出することからひいていくことも、
作家活動を将来的に終了することも、当然のこと。
何となく淋しいですが、最初から分かっていたことですし、
むしろそういう割り切った雰囲気も込みで、
「こういうの、いいなー」と思ってきた気もしますし、
ここはもう、残りの作品がたのしみだねーとだけ…。

振り返ってみると、森氏の日記シリーズ&ブログシリーズは、
菜の花の人生のリズムメーカーだった気がします。
日記時代は森氏も大学の時代。
菜の花も大学院生で、研究の世界がすべてで。
その後、徐々に日記の内容は趣味の世界にシフトし、
菜の花も研究室を離れて、仕事はお金を得るため、
人生の楽しみは趣味(それはつまり、仕事を趣味にしないということ)と
完全に分離することを目指してきました。
それはもしかするとこのシリーズの影響があったのかもしれない、と
今更ながら思ったところです。まあ要因は沢山あって、
そのうちのひとつとして、「ああ、こういう人生もある」という
選択肢のひとつを提示していた、というべきでしょうか。

森作品も残すところ、あと十数作だそうです。
ゆっくり出版して頂きたいところです。


テーマ : 日々の雑感など
語り口 : 日記
ジャンル : エッセイ
対 象 : 一般向け
雰囲気 : 普通の日記ブログ
装画、総扉・目次イラスト : 羽海野チカ
ブックデザイン : 後藤 一敬、佐藤 弘子

文章・描写 : ★★★+
展開・結末 : ★★★★★
簡 潔 性 : ★★★★★
独 自 性 : ★★★+
読 後 感 : ★★★★★

総合評価 : ★★★★★
よみもののきろくTOP 森博嗣の著作リスト
592. 「らき☆すた スーパー童話大戦」     原作/美水かがみ 著/竹井10日
2010.03.07 ライトノベル 222P 476円 2008年10月発行 角川スニーカー文庫 ★★+★★
第3弾。はちゃめちゃ童話世界へようこそ!


【100字紹介】
 漫画「らき☆すた」のキャラたちの小説第3弾。
 お茶の水の隣の駅あたりにあるという「天竺」まで
 ありがたいラノベを戴きに行くことになった
 赤ずきん・こなた、桃太郎・かがみ、
 白雪姫・つかさ、三蔵法師・みゆきの旅


原作4コマ漫画で、アニメにもなった「らき☆すた」の小説第3弾。
第1弾は同じ世界観の中での殺人事件、
第2弾は一応同じ世界観の中での、
オンラインゲームの中というヴァーチャル世界が舞台でしたが、
第3弾になったらもはや、すべての世界観無視で、
カオス世界に入っています。。。

キャラたちが童話なキャラに扮していても、誰も不思議には思って…
いるかもしれませんが、まあ、そんなに罵倒されることもなく、
ふつーに受け入れられ、その辺りの器物損壊事件もさらりと流され、
何でもあり!状態。


今までの2作では、とてつもなく文章が気になりましたが、
今回はそもそも世界観がカオス過ぎて突っ込みようもないせいか、
それとも著者が成長したのか、菜の花が単に慣れたのか…、
よく分かりませんが、これまでよりは愉しめました。
なんというか、「そういうものだ」という、
割り切りが出来るようになったというか…。

あとは随所に出てくる、別作品の宣伝さえなければ…。


菜の花の一押しキャラ…特になし 「そう考えると、お菓子の家に住むには、          強固な歯と強靭な精神の持ち主じゃないと駄目だよねー」 (泉こなた)
主人公 : いつものメンバー
語り口 : 3人称
ジャンル : ライトノベル
対 象 : マニア向け
雰囲気 : 漫画・アニメの仲間
結 末 : ハッピーエンド
イラスト : 美水 かがみ
デザイン : On Graphics

文章・描写 : ★★+★★
展開・結末 : ★★★★★
キャラクタ : ★★★★
独 自 性 : ★★★★★
読 後 感 : ★★★★★

総合評価 : ★★+★★
よみもののきろくTOP
593. 「小説レッドクリフ(上)(下)」     高里 椎奈
2010.03.18 長編 215P, 252P 各857円 2008年10月, 2009年3月発行 講談社 ★★★★★
ジョン・ウー監督・同名映画のノベライズ版

【100字紹介】
 三国志前半のクライマックス・赤壁の戦いを取り上げた
 ジョン・ウー監督の同名映画のノベライズ版。
 曹操軍VS劉備・孫権軍の戦いを軸に、
 諸葛亮と周瑜の結束、小喬や孫尚香の活躍などを描く、
 愛と友情と戦いの物語。


高里氏の映画ノベライズ、第2弾。
ちなみにその前は、のだめカンタービレでした。
いや、あれはドラマのノベライズでしたっけ…?あれ?
漫画からのノベライズではなかったのは確かな気はしますが。

で、この作品ですが。
「レッドクリフ」、三国志の中でも、赤壁の戦い周辺を切り取って
映画化したものをノベライズしています。
むむ、「レッドクリフ」って、ちょ、直訳ー?
赤壁の戦いは、三国志を読んだことのない菜の花でも知っているような、
超有名な船戦ですね。火攻めの。
日本で言ったら…そうですね、「平家物語は全文読んだわけじゃないけど、
那須与一は知ってるよ」とか、そんな感じ?
この赤壁の戦いは、北から進軍してくる曹操軍を、
同盟を結んだ劉備・孫権軍が南で迎え撃つもの。

菜の花は三国志も読んでいないし映画も見ていないので、
各エピソード等が小説オリジナルか、
それとも三国志にあるものか、それとも映画用の演出か、
まったく分からないのですけれども、
あくまでこの小説を下敷き無しの単体作品としてみなしていきます。

物語の中心として、何人かの人がフィーチャリングされます。
主な人物として小喬(周瑜夫人、絶世の美女)、
孫尚香(孫権妹)、曹操、諸葛亮、周瑜(呉・都督)、
驪姫(曹操側室、踊り子)など。
中でも特に女性陣は一人称でこそないですが心理描写が多く、
中心になる章も多いです。
いっちゃってるキャラ扱いの曹操もですけど。
これに対して、飄々としたキャラという位置づけの諸葛亮などは、
直接彼の考えていることは表現されず、
よくそばにいる魯粛のあたふたする様子と対比されながら
外面に見える状況が描かれています。
主人公は誰だ!?と言われると難しいですが、
あえて3人を挙げるなら、小喬、孫尚香、曹操でしょうか。
きっと、映画では必ずしも中心ではなく、高里版だからこそ、
という気はしますが。この辺りを選んでいるのが、
とても著者らしい、という気がしたからです。
強さの中に、弱さもあって、思い悩んでもいいキャラ。
逆に言えば、思い悩む諸葛亮はありえませんからねー…。

全体の文章も、とても著者らしいです。ちょっと言葉を駆使しすぎて、
大袈裟なほどの「言葉」の表現が地の文に多いところとか。
文章には、ビジュアルに立ち上がるイラスト的なものから、
あくまで二次元の文字として読ませるものまで
様々なタイプのものがあると思うのですが、
この著者の文章の特徴は完全に後者、
「言葉」の整然とした美しさだなと、菜の花は思っています。
ある意味、とても小説らしい小説。映画とは無縁の。
なのに、映画の脚本を持ってきて、
エピソードとしては映画にマッチしたもののはずなのですが、
女性陣を中心に使うことで、うまいこと料理されているな、と。
あと、この文字中心の文章は、「三国志」という古典的なものには、
重々しさプラスで結構合っている気がします。

それにしても、映画&小説オリジナルキャラの驪姫や孫叔財の扱い、
可哀想すぎやしませんか!
特に叔財、こんなに一直線にいいヤツ!なのに、これはない。
悲しすぎでしょう!彼の友情物語には「え、それだけでもう親友?」と
謎はあるものの、ひたすら不幸キャラというのはよく分かりました、ええ。
「尚香」の最終章の最終ページで、孫尚香が兄に言う言葉が
実はこの小説は反戦主義のアピールだったのか?と。
まあ、メインキャラ小喬がそもそも、
最初から最後までそういうキャラですからね。
思い切り戦いを扱いつつ、そんな主張も入れておかないと
ダメなのでしょう、時代として。
単なる英雄伝にしなかったところに、現代の良心を感じました。


菜の花の一押しキャラ…諸葛亮 「彼には友が必要だ」(周瑜)
主人公 : 小喬、孫尚香、曹操、周瑜、諸葛亮ほか
語り口 : 3人称
ジャンル : ノベライズ(歴史小説)
対 象 : 一般向け
雰囲気 : とても映画らしい
結 末 : まあハッピーエンド
原作脚本 : ジョン・ウー、カン・チャン
  コー・ジェン、シン・ハーユ

文章・描写 : ★★★★★
展開・結末 : ★★★★★
キャラクタ : ★★★+
独 自 性 : ★★★★★
読 後 感 : ★★★★★

総合評価 : ★★★★★
よみもののきろくTOP 高里椎奈の著作リスト
594. 「偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する」     武田 邦彦
2010.03.25 一般書 230P 740円 2008年5月発行 幻冬舎新書 ★+★★★
そのエコ生活、ホントに環境に優しいのか?


【100字紹介】
 いわゆる「地球に優しい生活」は、実は消費者にとって無駄でしかない、
 それどころか環境を悪化させ、企業を太らせ、
 国や自治体の利権の温床となっている…という著者の主張。
 環境問題について考えるきっかけになる本


第一章〜第三章は、
「エコな暮らしは、本当にエコか?」
「こんな環境は危険?安全?」
「このリサイクルは地球に優しい?」

として、それぞれ

「検証 レジ袋を使わない→判定:ただのエゴ」
「検証 洗剤より石けんを使う→判定:よくない」
「検証 ゴミの分別→判定:意味なし」

…などなど、6〜8の検証と判定を掲載。
第四章では「本当に「環境にいい生活」とは何か」と銘打って、
著者の意見を述べています。


正直に言うと、読むのが大変だった本、でした。
「読むだけ無駄」というわけではないのですが、
読んでいて、読み続けるのが嫌になる本。

決して難しいことは書いていないですし、
本当かな、と疑わしい内容もありますが、
一理あると納得できることもありました。
特に第一章では、それはあるかも、の思いが強く、
面白く読み進められました。
が、第二章辺りから段々、「あれ?」が増えてきます。
何となくおかしいな、それは言い切れなくない?
ちょっと印象だけで語っていない?と。

でも嫌になったのは内容ではありませんでした。
文章がね…、「ちょっとこれは…」というところで攻撃的であること、
またそれは幾らなんでも論理のすり替えでは、というところが
後半にいくほど散見され、体裁だけは整っていても
文章の内容としては論理が破綻しているように見えたところでしょうか。


とはいえ、環境について考えるきっかけとしてはとても良いと思います。
本書の最終ページ、
受け取る側は…(中略)…安易に鵜呑みにせず、 「何故そう言えるのか」という問いを、どんな情報に対しても、 一度投げかけてみることが大切です。
まさにその通り。 この文章によって、本書を読む価値はアップです。 そして忘れてはいけないこと。 それはこの本の内容自身も、すべては鵜呑みには出来ない、ということ。
テーマ : エコロジー活動批判
語り口 : 一人称(私)
ジャンル : 一般教養
対 象 : 一般向け
雰囲気 : アグレッシヴ
ブックデザイン : 鈴木誠一デザイン室

文章・展開 : ★★★★★
簡 潔 性 : ★★★+
学 術 性 : ★★+★★
独 自 性 : ★★★★
読 後 感 : ★★★★★

総合評価 : ★+★★★
よみもののきろくTOP
595. 「キノの旅XIII」     時雨沢 恵一
2010.03.27 ライトノベル
(連作短編)
261P 570円 2009年10月発行 メディアワークス
電撃文庫
★★★★★
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅。


【100字紹介】
 人間のキノが、言葉を話す二輪車エルメスと
  旅をする物語第13巻。国を巡ることは人を知ること。
  人間とそして世界の、美しさも醜さも。
  沢山の個性的な人が作り出す異世界都市国家を、
  キノとエルメスと一緒に旅しよう


●収録作品●
--------------------------------------------
口 絵 嫌いな国 ―Abandon Ship!―
口 絵 凄い国 ―Nothing Special―
口 絵 生きている人達の話 ―You Should Be So Lucky.―
プロローグ この世界の話・b ―It Happens.・b―
第一話 昔の話 ―Choice―
第二話 家族の国 ―Divorce―
第三話 違法な国 ―Just Imagine It!―
第四話 旅人の国 ―Last Will―
第五話 必要な国 ―Entertainer―
エピローグ この世界の話・a ―It Happens.・a―
スペシャル収録 いろいろな話 ―a Beautiful Dreamer―
--------------------------------------------

キノのシリーズ第13作です。
いつも通り100字紹介は超手抜きで、またまた前と同じです。
この文章すらいつもと同じ。


口絵「嫌いな国」は、安住の地を探すシズご一行のお話。
オープンカフェでその国の人の愚痴を聞かされるシズですが、
うん、こういう状況って身近に結構あると思います。
とりあえず、我が身を振り返って、
そういうことのないように気をつけましょう、なんて思ってみたり。

口絵「凄い国」はキノがかつて、師匠から聞いて
楽しみにしていた国への来訪です。
背景のラテアートが半端ないです…いや、これは出来ないのではー。
で、出来るのかな…っ、、、まあ、確かに世の中には超人的な人がいますし。
最後に明かされる、理由が秀逸。そりゃそーかも!

口絵「生きている人達の話」は、若かりし師匠たちが、
荒野で二人、生きることと死ぬことについて話をするという話。
人生、一瞬先は闇。

第一話「昔の話」は、テロ真っ只中の国での、過激なお話。
師匠たち2人は、国から逃げ出す政治家を連れていくのがお仕事。
みんなの幸せと、ひとりの幸せは必ずしも一致しない、
政治的な含蓄も含んでいます。
でもこういうお話が書ける作家は結構、少ない。

第二話「家族の国」は、英名を見て頂くと内容が分かりますね。
「離族」という「離婚」の家族版があるふしぎな国です。
何というか、読んでいるうちにそういう制度もありかも…、
という気になってくる辺りが怖いです(苦笑)。

第三話「違法な国」で仕入れに行く商人の護衛をしながら
キノが辿り着いたのは、優れた本が作られる国。
しかし、フィクションの中にも絶対に犯罪を描いてはいけない、
という法律なんて…どこかの政策でも揶揄しているのですかねー。

第四話「旅人の国」はシズたちご一行が、
道で出会った「使者」の任務遂行中の軍人さんを拾うところから始まる、
この巻では比較的長めである、30ページちょっとのお話。
ある意味、「昔の話」のラストに通じるところがあるでしょうか。

第五話「必要な国」は、60ページ超の、本巻最長のお話。
キノとエルメスが入国した国では、色々なものを国のお金で支払ってもらえ、
タダで、たっぷりおいしく快適に過ごせるのですが…、
何故かアクシデントに見舞われまくり。
そんな制度が成立するとは…説明されると「な、なるほどー」と
思ってしまいましたが…いや、でもやっぱりそれはー!

プロローグ・エピローグは…、プロローグの冒頭で若干、
違和感を覚えましたが、エピローグで納得。
ああ、なるほどね。配置の妙です。

スペシャル収録「いろいろな話」は、PS2ゲーム「キノの旅II」の
封入特典Special Bookletが初出。比較的短いお話が連作で。
これまで競演したことのない(たぶんできない)
若い師匠一行、キノ&エルメス、シズ一行の三者が
一緒に旅してしまったりしてしまわなかったり。
5つくらいのお話が入ってます。

いつもみどころとなっている、あとがきは、
今回はごくふつーのインタビュー。
でもかなり答えてます!生年、身長体重、婚姻状況、住居情報から、
好きな食べ物・嫌いな食べ物、好きな本・漫画・映画・アニメ、
作家になってのぶっちゃけ話など、様々な質問あり。
結構、面白かったです。
多くのキャラ名の由来も回答されてます。
しかし、あとがきはスペシャル企画!ということになっていますが、
もはやこれが「ごくふつー」にしか見えないってどーよ?って…。
普段のあとがきの凄さがしのばれます…?


菜の花の一押しキャラ…キノ 「人生って…切ないですね」                 「その通りですよ、キノ」                  「全員が笑顔で生きられる世界って、あると思いますか?師匠」 「いいえ。だからせめて―」                 「せめて?」                        「自分だけは笑える時に笑おうと思いますよ」         (キノ&師匠)
主人公 : キノほか
語り口 : 3人称(一部、1人称)
ジャンル : 異世界ライトノベル
対 象 : 子供〜一般向け
雰囲気 : 静か。淡々とした
結 末 : 各話完結型
イラスト : 黒星 紅白
デザイン : 鎌部 善彦

文章・描写 : ★★★★★
展開・結末 : ★★★★★
キャラクタ : ★★★★★
独 自 性 : ★★★+
読 後 感 : ★★★★★

総合評価 : ★★★★★
よみもののきろくTOP 時雨沢恵一の著作リスト
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